クライストチャーチの新観光名所 エイボン川を歩くプロムナード

クライストチャーチの新観光名所 エイボン川を歩くプロムナード

クライストチャーチの特徴の一つは、何と言っても街の中心部を優雅に流れるエイボン川(Avon River)です。
この川沿いに遊歩道が完成し散策できるようになったので、先日(12月中旬)、実際に歩いてみました。最後にこの散策コースとその周辺観光スポットを地図にまとめて掲載します。

その名もプロムナード

これまで回り道せずに全行程を歩くことができなかった川沿いが、カンタベリー地震を機に復興事業として開発整備され、ようやく完成しました。その名もプロムナード(Promenade) 。
東はマーガレットマーヒ公園から西は公立病院まで。徒歩30分ほどの距離です。

これまで回り道せずに全行程を歩くことができなかった川沿いが、カンタベリー地震を機に復興事業として開発整備され、ようやく完成しました。 東はマーガレットマーヒ公園から西は公立病院まで。徒歩30分ほどの距離です。

とても気持ちのいい散策路に出来上がっていて、歩行者だけでなく、自転車、ベビーカーを押すカップル、スクーター、車いすの人達までたくさんの人が楽しんでいました。両岸に大きな並木があったり、アヒルやカモが水遊びをしていたり、どこをとっても優雅な姿を見せてくれました。

とても気持ちのいい散策路に出来上がっていて、歩行者だけでなく、自転車、ベビーカーを押すカップル、スクーター、車いすの人達までたくさんの人が楽しんでいました。両岸に大きな並木があったり、アヒルやカモが水遊びをしていたり、どこをとっても優雅な姿を見せてくれました。

全行程を歩きたい人で現地まで車で行くという場合は、マーガレットマーヒ公園付近の方が比較的駐車スペースを見つけやすいと思います。

それでは散策開始!

全行程を歩きたい人で現地まで車で行くという場合は、マーガレットマーヒ公園付近の方が比較的駐車スペースを見つけやすいと思います。 散策開始

マーガレットマーヒ公園 (Margaret Mahy Family Playground) からマンチェスターストリート(Manchester Street) を渡ると、真新しい石畳の遊歩道が始まります。遠く左手にはニューリージェントストリート (New Regent Street) やザ・ピアノ(The Piano) が見えます。

コロンボストリート(Colombo Street) を渡ると今年初めにリフレッシュオープンした、ビクトリアスクエア (Victoria Square) に入ります。緑の中を少し歩くと右手に修復中のタウンホール(Town Hall) が見えます。タウンホールの修復が終わると、その傍らを流れるエイボン側にある噴水もまた復活することでしょう。

ビクトリアスクエア内を、カジノの方に抜ける橋を横目に見ながら左に曲がるように歩くと、アーマーストリート(Armagh Street) 側にでます。このアーマーストリート沿いで目にするのは、バニラアイス、通称「アイスクリームチャーリー」。普通のアイスクリームとは一味違っていて、わざわざ遠くからこれがお目当てで来る人もいるほど。この日も行列ができていました。

アーマーストリートを渡ると、大きなクレーンと共に、大規模な工事現場を目にします。建設中のコンベンションセンター(国際会議場)。クライストチャーチの地震前のコンベンションセンターは、ロケーションなどの条件が素晴らしく、利用しやすいと評判だったのですが、少し狭いのが難点でした。カンタベリー地震で、解体を余儀なくされたのを機に、少し場所を変えホテルやレストランなども整えた大規模施設として、復興計画に盛り込まれました。このクライストチャーチの経済活動には欠かせない施設が完成すると、もっと活気が戻ってくることと思います。

ウスターストリート(Worcester Street) に出ると左手遠くに大聖堂が見えます。来年早々には、修復作業の第一弾として、地震後すぐに取り付けられたスチールの支えが外されます。その作業をするクレーンがそろそろやって来るそうです。

この角にある、カンタベリー地震以来の姿をそのままに残すこのビルは、1887年に建てられ、クライストチャーチの歴史的建造物の中でも最も古いもののひとつです。市庁舎として建設、利用され、その後、商工会議所、観光局などが利用、2002年に市役所の持ち主になって以来、カンタベリー地震で被害を受けるまで、イベントや展示会場などとして利用されていました。

そして、この建物をずっと眺めているのが、道を挟んで反対側に立っている、キャプテンスコット像です。

更に歩くと、左手ににぎやかな建物が見えてきます。まとめてザ・テラス (The Terrace)。地震前はストリップスと呼ばれていたあたりです。いろんな人気レストランやバーが集まっていて賑わっていました。この辺りは、エイボン川に向かって土手に石段が設けてあり憩いの場になっています。そして、その先に追憶の橋(Bridge of Remembrance)。

また、地震後コンテナを駆使して作ったショッピングセンター、Re:Startのあった場所に建設中なのが、ファーマーズマーケットの施設。完成予定は来年前半だそうです。

ウスターストリートからここザ・テラスのあるところまでは、トラムの線路沿い。トラムが通ると、通行人と乗客やトラムのドライバーがお互い手を振ったり、いい雰囲気を醸し出していました。

ここからケンブリッジテラス(Cambridge Terrace) (ダーラムストリート (Durham Street) )を渡ると、カンタベリー地震のメモリアル(Canterbury Earthquake National Memorial) が見えてきます。歩道から川の土手までスロープで降りていくと、川沿いに大きな白い壁。そこに地震で亡くなった方々のお名前が記されています。

モントリオールストリートを渡ると、パンティング乗り場(ボートシェッド) (Panting on the Avon) が見えてきます。散策路はここが最終地です。ここからは、博物館 (Canterbury Museum) や植物園(Christchurch Botanic Gardens)、アートセンター (The Arts Centre of Christchurch) などの観光名所がすぐそば。時間の余裕のある人は更に、クライストチャーチの見どころを楽しむことができます。

歩くだけじゃない!

このプロムナードの一部区間は、毎年恒例のランタンフェスティバル(中国のお祭り)の会場となるそうです。前回のフェスティバルでもすでに歩行できるようになっていた区間を利用して行われました。川沿いと大聖堂前広場のスペースをうまく駆使して、街全体が活気に包まれていたのを思い出します。

今回歩いてみて、イベント利用に限らず、市民の憩いの場として、また、観光客がクライストチャーチの良さを感じられる場所として貴重な存在になっていく予感がしました。

マオリの文化を感じる

プロムナードを歩いていると、ところどころで写真の様な石畳に出くわします。マオリ語で、Nga whāriki manaaki といい、Rarangaと呼ばれる織物技術を使った伝統的なマットを石で表現し、歓迎の意を表しているのだそうです。使っているのは自然の石だそうで、プロムナードには全部で13種類のデザインのWhārikiがあり、それぞれにまつわるストーリーが読めるようになっています。

以上ざっとその散策路の様子を書いてみました。まだまだ他にも見どころが沢山です。是非、一度ご自身で歩いてみてください。

地図はプロムナードとここで紹介したスポットを載せてみました。

 

 

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