あるウェブサイトのニュースで、ニュージーランドのオークションサイトTrade Meの不動産サイトでカンタベリー地域の家賃平均額がオークランドを超えたと伝えた。7月から9月の3か月間で、カンタベリーの平均家賃が週$500を超えているのに対して、オークランドでは$480だったそうだ。
この記事だけを見ると、クライストチャーチは地震後、不動産売買および賃貸の需要がものすごく増えているのに対して、物件が少ないので、不動産価格は上昇するし、家賃も割高なってきて、オークランドよりも賃貸も高くなっているではないかと考える人が多いと思う。
クライストチャーチでは、地震後EQCの修繕が進み、すでに修繕が終わっている物件、または近々修理をする物件が多く、修理の内容にもよるが、修繕が少なければ、住みながら修繕することが可能だが、家を空けなくてはならないケースが多いので、その際に、修理期間中は、モーテルなどのアコモデーションに行くか、賃貸を借りる必要がある。
今まで、賃貸契約期間は1年契約が多かったが、EQCの修繕が始まってから、修繕の期間の賃貸、つまり1~3か月といった短期間での賃貸物件も増えた。また、自宅の荷物は、すべてコンテナに収め、家具付きの賃貸物件を借りるという人もいる。どちらのケースも、通常の賃貸料に関して、かなり割高になることが多い。
このような理由も加わって、今回、オークランドよりもクライストチャーチの賃貸価格が高くなっていると考えられる。この状況は、しばらく続くかと思うが、EQCの修繕が終われば、また今までのように、1年の賃貸契約で対応する物件が増えてくるだろう。
賃貸契約期間で、Fixedは賃貸終了期日が指定されている契約だが、Periodicという賃貸契約は、特に賃貸期間を設定していないが、オーナーが42日前に、事前告知を出せば、テナントを出すことができるという契約である。オーナーが物件売却を考えている際には、賃貸契約更新の際に、FixedではなくPeriodicに変更することも多い。
また所有している賃貸物件がEQCの修繕が必要で、テナントさんに出てもらわないとならない場合、修繕が終わってから自分自身がその家に住む場合以外は、Periodicの契約でも、テナントが戻ってから、90日以内に、テナントに出て行ってもらうことはできない。