スウェーデン/ノルウェーに本拠を置く海運会社が、エコ車用専用船デビューを発表しました。車用専用船は、業界ではRO-RO船と呼ばれていて、roll-on、roll-offできる船のことを指します。
この優秀なエコRO-RO船、５デッキになっていて、普通乗用車の他、トラックや、重機だけに限定せず、コンテナ船に載せられないような、長尺貨物や重量貨物までも積み込める優れものだそうです。
そして注目すべきは、排気ガスを抑えるシステムを搭載したり、船体自体も、燃料を効率的に活用できるデザインに仕上げられています。エンジンもそれぞれのスピードと喫水に対応した、効率性を重視したものを使用しているそうです。またこのエコRO-RO船に搭載されている排気ガス洗浄システムは、現在のNOx窒素酸化物等問題の７０％を取り除くことを実現したと言われています。
このエコRO-RO船以外でも、以前より、日本の海運会社によって、コンテナ船に対応した二酸化炭素を抑える調整が試みられています。
今までは、エネルギーの消費を抑えるため、航海中のスピードを極力落としたりしていましたが、併せて舵の型を改造したり、浸水している部分の船体に燃料制御装置を取り付けることで、スピードはそのままに、燃料を押さえられる仕組みが可能になりました。これにより、二酸化炭素の排出が、今までより２３％も改善されたと言うデータが発表されました。
地球に優しく、しかも効率的に世界中にモノが運べる近い未来。
今ではエコカーの普及がどんどん進んでいますが、これからエコなモノを、エコな方法で広げていく、クリーンな仕組みが出来上がっていくのが楽しみですね。
