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やるべき事を後回しにする原因と解決法

「先延ばし」と聞くと、「あー、耳が痛い」とうんざりする人は多いのではないでしょうか。先延ばし行動をとった後は、自己嫌悪になる人もいますね。
先延ばしを克服する細かいテクニックは色々ありますが、今日はまずは根本的な原因を中心にお話したいと思います。

まず、人間の行動原理としてこんなことが言われています。

「人は痛みを避け、快楽を得るために行動する」

どこかで聞いたことがあるという人も多いと思いますが、これは「痛みと快楽の原則」と言われます。

究極的には、人間が行動する動機は「痛み」か「快楽」の2つのうちのどちらかである、ということです。
例えば、お腹がすいた時は何か食べますよね。これは空腹という「痛み」を避けて、物を食べて満足するという「快楽」に従った行動とも言えます。やるべきことを先延ばしにしてしまうのは、大小はあるにせよ、大抵痛みが伴います。

例えば部屋を掃除しなきゃ・・・と思っていても、また明日でいいや、と先延ばしする場合。
この時の「苦痛」は、行動するのが面倒くさいとか、散らかったものを片付けるのが億劫とか。

いろいろあると思いますが、恐らくネガティブな感情がそこにあるはずです。

もし反対に、3度の飯より掃除が好き!掃除したくてたまらない!という人なら、快楽として行動するので先延ばしなんてしないはずです。

では、すべきことを先延ばしにしないで、行動に移すにはどうしたらよいか?

苦痛と感じるものを快楽に感じることができれば一番よいのですが、なかなかそうもいきません。

もともと掃除嫌いな人が掃除を好きになれ!と言っても無理ですよね。人間はそう簡単には変われませんから。

だとするとできることは一つ。

その苦痛のレベルを下げることです。

例えば、掃除を先延ばしにしてしまうなら、今日はまず落ちているゴミだけを拾うとか、1部屋だけ掃除する、など、簡単にしてハードルを下げてやることです。理性(意志力)で行動できるぐらいのレベルに苦痛を減らしてやるのです。

こういったテクニックは「チャンクダウン」とか「ベビーステップ」と呼ばれています。チャンクダウンは大きな固まりを細分化して具体的にするということです。ベビーステップは言葉のとおり、赤ちゃんの1歩のように「小さく始める」ということ。

仕事や家事で、やろうやろうと思っていてもなかなか手を付けず、先延ばしにしてしまうものがあれば、ぜひこのテクニックを使ってみてください。

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新飯田晃

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