CBNの記事

車と自転車、どっちを優先

B&B Minna Houseの松崎です。宿屋業のかたわらニュージーランドの日本語情報誌”Gekkan NZ”にニュース記事を書いていますが、そこから1トピックをご紹介します。
震災復興が進むクライストチャーチでは「アクセスブル・シティ」の名の下に、自転車レーンを車道と歩道の間に新たに敷設する工事が進んでいます。
健康に良くて環境にも優しい自転車の利用を促進するため、自転車で走りやすい街づくりが都市計画に取り入れられたからです。(参考リンク:https://ccc.govt.nz/transport/cycling/major-cycle-routes/about-cycle-routes/)

しかし、そのために車道が狭くなり、路上駐車のスペースも激減したことから、この街づくりあり方をめぐって、メディアや国会議員も巻き込んで熱い論争に発展しています。ブランウンリー復興担当大臣は、市に計画の再考を求めましたが、市は応じない構えです。(参考リンク:http://www.stuff.co.nz/the-press/business/the-rebuild/91509283/gerry-brownlee-threatens-to-halt-government-funding-for-central-christchurch-roading-projects)

自転車利用者にとっては安全快適で便利になりましたが、車の利用者にとっては不便になったことを問題視する意見と、オランダやドイツに倣って欧州で進んでいる自転車優先の街作りが今後あるべき姿だとする意見は噛み合いません。(参考リンク:https://www.theguardian.com/environment/bike-blog/2017/apr/20/its-good-to-hear-cycling-to-work-reduces-your-risk-of-dying-but-thats-not-why-i-do-it?CMP=Share_AndroidApp_Facebook)

私は自転車愛好者なのでサイクルレーンが増えるのは歓迎ですが、ここまで道路スペースを自転車に割く必要はないと感じる所もままあり、車の利用者が不満なのも理解できます。自転車専用レーンを車道と分離して敷設する場合、必ずしも道路の両側に作る必要はなくて、片側のみ2.2m幅で自転車は対面通行にしてもよいのです。そうしたら、余地ができたはずです。

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cbnadmin

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